This conntent is japanese only.I made this since there is little material available about yod configulation in japanese.
 
このページではWEB上でのリソースの少ないマイナーアスペクトをメインに紹介していこうと思っています。私自身特に占星術の専門家でもなければ、専門的に学習したこともありませんので間違い等あるかもしれませんがご了承ください。又、英文の読み違え等もあるかもしれません。お気づきの点がありましたら、メールにてお知らせください。
 

ヨッド(ヨード)
ヨッドについては、解説があいまいなものが多く非常に理解しにくいものです。また私自身ネイタル(出世図)にヨッドがあったので調べてみました。参考にした文献は、Hamaker Zondag著の"The Yod Book"というものです。他にはインターネット上でのリソースを参考にしました。

 

ヨッドとは

ヨッドはクインカンクス(150°)2つとセクスタイル(60°)1つの3つの惑星で構成される二等辺三角形のアスペクトです。
別名"Finger of God" 、"Finger of Fate"などとも呼ばれています。メジャーアスペクトに含めるか否かは?です。ヨッドという名前の由来はヘブライ語の10番目の文字からきています。この文字には"hand"(手)という意味があります。又、ヨッドは カルマをあらわす(karmic configulation)とされる説もあるようです。
オーブが4°以上だとバイクインタイル(144°)のオーブとかぶってしまうのでオーブは最大でも4°までだそうです。
クインカンクス(ハードアスペクト)とセクスタイル(ソフトアスペクト)によって構成されていますが、ヨッド自体は基本的にハードアスペクトとして認識してよいのではないかと思います。
T-スクエアと類似している点もあるようですが、T-スクエアとの相違は、T-スクエアは異なるエレメントを持つ3天体で構成されていますが、それらの天体は同一のモード(3区分)を持つサインに属しています。つまりT-スクエアを構成する全ての惑星が、活動宮、不動宮、柔軟宮のいずれかに属しています。
一方ヨッドは異なるエレメントを持つ3天体で構成されるのに加え、異なるモードを持つ3天体でも構成されています。

 
 
ネイタルにヨッドを持つ人の特徴

ヨッドがネイタルにある人の特徴を参考文献に基づいて列挙してみました。

常に 物足りなさを感じ、徹底的に探究しようとする。
何かを発見しても「この程度のものじゃない。」と思いさらに探究する。
自分が何を探しているのか自分自身わからないため、あいまいさ、不安定さを引き起こす。
これらのあいまいさや不安定さから 精神的な安定を得るために大変な苦労を要する。
「家族や集団に属していない」、「他人とは違う」という意識を生まれつき持っている。
外的要因もしくは本人の恐怖心から行き詰まりを感じることがある。
プレッシャーに弱いのに加え、自分自身にプレッシャーを課してしまうため物事がうまくいかなくなることがある。
生涯において 何度も方向転換を迫られる。
明確なターニングポイントが存在する事があり、生涯においてその前半と後半では全く異なる生活を送ることも珍しくない。


ヨッドが神聖なイメージとしてとらえられるのはこうしたメタモルフォーゼのような現象が見られるからなのかもしれません。ただしこれは本人が意識しているとは限らないようです。
この本の著者は占星術家であると同時に心理学者でもあるため心理的な要因について多く触れられていました。エソテリックな内容(カルマなど)については説明されていません。しかし、この著者はいくつかの家系の何代にもわたるホロスコープの中から共通のテーマを発見し、その中からヨッドの効果を探り出したようです。つまり家族のホロスコープに共通した要素があるということを発見したようです。以下が内容の要訳です。

ある家庭に何代にも渡って抑圧されてきた共通の課題がある場合、ネイタルにヨッドを持つ子供が産まれることでそのテーマについて終止符が打たれる。その子供はその抑圧された課題を表面に引き出そうとするため問題を引き起こすこともある。その子供以降その家系には新たな家庭のパターンが形成される。

必ずしもヨッドが抑圧されてきた課題の消化という意味をもっているかどうかは分りませんが、そういう家族の例が多く見られたということです。
 

ヨッドのアクティベイト

トランジットもしくはプログレスの惑星とネイタルのヨッドとが何らかのアスペクトを作る事によりヨッドがアクティベイトされる。
アスペクトする惑星は動きの遅い惑星(トランスサタニアン)であるほどその効果が顕著である。
(APEX のオポジションに惑星が位置する場合最も効果が顕著であるという説もある。)
アスペクトを形成する際には、良きにせよ悪しきにせよ何らかのイベントが発生する。
動きの遅い惑星であればその効果は1年に及ぶ場合もある。
また、ネイタルにヨッドがない人でもトランジットやプログレスによりヨッドがアクティブになるようです。
ネイタルにセクスタイルやクインカンクスを持つ人は、トランジットやプログレスの惑星によりヨッドが形成されやすい。
ヨッドが形成された場合その効果はネイタルにヨッドがある人のヨッドがアクティベイトされた場合と変わらない。
しかし効果が影響するのは、トランジットやプログレスの惑星がアスペクトを作っている期間のみである。
ネイタルにヨッドがない人の場合、その効果になれていないためパニックに陥りやすい。
ほとんど全ての人がトランジットやプログレスにより生涯においてヨッドの効果を経験する。

 

ヨッドがアクティベイトされたときの効果と注意点

自分の望んでいない選択しかできない状況に追いやられる。
外的状況として、又は自分自身の感情的なことから八方ふさがりな状態にさせられる。
ヨッドには両面的価値があり、ヨッドがアクティベイトされている間は不愉快なことが続いても、その後、もともとあった問題に対する思いもよらなかった新しい方向性の解決策がもたらされる可能性がある。


どうしようもない状況に追い込まれることが多いようです。また過度な努力によって問題を克服しようとして良い結果がもたらされるのではなく、純粋に問題に対応することで全く違った角度から解決策がもたらされることが多いようです。どちらにせよヨッドがアクティブな期間は精神的にも不安定になりやすく注意すべき点も多いようです。以下注意点の抜粋です。
ヨッドの効果として身のまわりに起こっていることを観察するようにつとめ、問題を否定したり、問題と格闘したり、特定の結果を強引に導きだそうとしない。
良い結果に過度に期待したり、プレッシャーを自身に課さない。良くあろうと思ったり、完成させようとしない。
感情を抑圧したり押し殺すことなくそれを意識するようにする。
地に足のついたことをするよう心がける。ラディカルなことは避ける。
苦境に身を投じることで解決策がもたらされることがあるので、そこから遠ざかろうとしない。
自分の安全のために偽りの態度をとらない。
動乱を感じたり、経験したりしても動じずにそれが終わるのを待つ。
その場その時の状況に応じてやるべきことをする。その時々を楽しむように心がける。


そのときはいやな経験でも後からよくよく考えてみると実はいい結果をもたらしていることに気付くことがありますがそれがヨッドの効果なのかもしれません。ヨッドは書籍によって捕らえ方がまちまちのようですので、ここに書かれたことと異なる解釈もあるかと思います。

参考文献:  The Yod Book: Including a Complete...

mailto takamac2002@yahoo.co.jp